キスカル酸
quisqualic_acid
  quisqualic acid
東北大学の竹本常松らによりシクンシ(Quisqualis indica)の種子から発見され、シクンシの学名にちなみ命名された。  2,3-ジアミノプロピオン酸やその誘導体である2-アミノ-3-ウレイドプロピオン酸を前駆体とし生合成されていると考えられる。

CAS番号 52809-07-1
分 子 式 C5H7N3O5
分 子 量 189.127
IUPAC名 (2S)-2-amino-3-(3,5-dioxo-1,2,4-oxadiazolidin-2-yl) propanoic acid

駆虫作用を有するキスカル酸を含有するシクンシの果実である使君子は、回虫や蟯虫の駆除薬として用いられる。
NMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)やカイニン酸と同様、興奮性の刺激を伝達する興奮性アミノ酸の一種である。
また、神経毒性を持つ。  細胞膜上のカルシウムチャンネルを開き、カルシウムに応答するプロテアーゼなどの酵素が活性化し、細胞障害を進行する。  キスカル酸は神経科学では脳や脊髄の神経細胞を選択的に破壊するために用いられる。
n-methyl-d-aspartic_acid kainic_acid
N-methyl-D-aspartic acid             kainic acid