バシシン
vasicine
      vasicine
バシシン(vasicine)はジャスティシア・アダトダに含まれるキナゾリン(quinazoline)骨格有するアルカロイドである。  バシシンはペガヌム・ハルマラPeganum harmala L. (ハビシ科Zygophyllaceae)の種子からも単離されており、ペガニン(peganine)の別名がある。

        CAS番号: 6159-55-3
        分 子 式: C11H12N2O
        分 子 量: 188.23

P. ハルマラからはバシシノン(vasicinone)やデオキシバシシノン(Deoxyvasicinone)も単離されている。
vasicinone deoxyvasicinone
vasicinone       deoxyvasicinone
中国では古くにはP. ハルマラの種子を生薬として咳や麻痺に用いた。  しかし、この子はモノアミン酸化酵素(MAO)阻害物質である、ハルミンやハルマリンなどのハルラアルカロイドを含み、 幻覚作用を引き起こすため、今では用いられない。 また、このためP. ハルマラは違法ドラッグの起源となっている植物の一つである。
harmine harmaline
harmine                 harmaline
1963 年、Keckは、Adhatoda vasica の有効成分である気管支拡張作用のある アルカロイどvasicineに着目し、その類縁化合物である塩酸ブロムヘキシンを合成し、催吐作用がな去痰薬への道を開いた。
bromhexine-hydrochloride
bromhexine hydrochloride
ベーリンガーインゲルハイムBoehringer Ingelheimは塩酸ブロムヘキシンを、気道粘液溶作用を有する去痰剤として1966年に発売し、 現在も広く用いられている。  塩酸ブロヘキシンは気道分泌増大作用を有し、また喀痰の粘度に大きく関与する 酸性糖タンパク溶解・低分子化することによる気道粘液溶解作用を現す。
また、近年、慢性膵炎における症状の発生は膵液中のムコ蛋白濃度の増加と膵液粘度の昇による膵液の排出障害と密接に関係している点に着目し、 塩酸ブロムヘキシンの慢性炎にたいする効果も検討されている。