モクキリン
10月中旬、中南米産植物温室の入り口を覆い、一風変わった花を咲かせる。  一日花ではあるが、みずみずしい花を順次咲かせる。  香りは強く好みは大きく分かれる。  蔓にはやや多肉質の葉が鬱蒼としているが、葉の付根や枝、実にはトゲあり、サボテン科の特徴である刺座もある。
サボテンは、できるだけ水分を蒸発させないようコノハサボテン、ウチワサボテン、ハシラサボテンの順に 進化してきたと考えられている。  まず水分を蒸散しやすい葉を刺に変え、水分を貯留し易く多肉化し、 そしてさらに乾燥した地域では、最も表面積の小さい球型にと形を変えていった。
モクキリンは、この内最も原始的な形のグループのコノハサボテン属(Pereskia)に属する。  サボテンを思わせる放射状の大きな刺を持つとはいえ、この鬱蒼とした葉を持つ蔓状の植物(サボテン)が、 あの丸い針山のようなサボテンにまで進化したのかと思うと、生物の進化における精妙さを実感せざるをえない。
モクキリンは、花自体はあまり観賞価値が高いものではないらしいが、サボテン愛好家の間では接木の台木としてよく知られている。  モクキリンは接木親和性が高く、穂木は基本的にはサボテンであれば何でも可能であり、とても重宝される。
分 類: サボテン科ペレスキア属
学 名: Pereskia aculeata Mill.
和 名: モクキリン (杢麒麟)
英 名: Barbados gooseberry
原 産: 熱帯・亜熱帯 (メキシコからアルゼンチン)
生活型: 木本 (蔓性)
RDB : ---
植栽場所: 中南米産植物温室
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