オガサワラビロウ
東京都から1000 km南下した亜熱帯の島、小笠原諸島(東京都小笠原村)の固有種である。   小笠原諸島に、海岸近くのふもとから山頂付近まで、広く分布している。
樹高は、5から10 m、時として15 mになり、径は40から60 cmになる高木である。   幹には、葉柄が落ちた痕の環状模様があるが、古くなると消失し、縦方向の割目が現れる。
葉は長い葉柄の先につき、ビロウより少し小さく、径90から120 cmほどである。   葉柄は、150 cm程度で、断面は三角形である。  葉柄の基部には基部方向に曲がった2列の棘がある。   葉は、掌状に深裂し先端はさらに2裂し下垂する。
5月ごろ、葉柄の基部から円錐花序をだし、小さな黄白色の花を咲かせるが、萼片をわずかに開く程度である。   オガサワラオオコウモリが好む。
果実は楕円形の核果で美しい深緑色に熟す。  オガサワラビロウの果実は果肉が少なく、非常に硬く、種子は薄茶色である。
現地では、以前、葉を屋根に、葉柄を魚を突く銛(突きん棒)の柄に使用した。   シュロに外見が似ているため、シュロの名前で親しまれ、現在でも、休憩所の屋根や南洋踊りの腰巻に葉が使われているが、シュロはシュロ属で異なる植物である。
分 類: ヤシ科ビロウ属
学 名: Livistona chinensis (Jacq.) R. Br. ex Mart.
(syn. Livistona chinensis var. boninensis Becc.)
和 名: オガサワラビロウ
英 名: ---
原 産: 小笠原諸島 (東京都小笠原村)
生活型: 常緑樹
RDB : ---
植栽場所:中央ヤシ室
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