ストロファンツス・ディヴァリカツス (キンリュウカ)
この植物は、非常に特徴的な花を咲かせる。   つぼみの時は5枚の花被片が一体となっており、その先端は5本の細い紐状になり撚り合わさり1本の紐のようになっている。   つぼみは、最初、全体が明るい緑色であるが、徐々に黄色くなり開花する。 花被片は赤紫の模様を持ち、紐状部はほどけ長く垂れ下げる。   属名"Strophantus"はこの特徴を捉えており、ギリシャ語の "strophos" (ねじれたひも) と "anthos" (花) に由来する。   サンギャラリーには、同様の花を付けるストロファンツス・プレウシーもある。
この植物は、その果実も特徴的で、果実は二又に分岐し、二つの紡錘形が左右に結合したような形となる。   種小名"divaricatum"はこの特徴を捉えており、(二またに)分かれることを意味する英語"divaricate"に由来する。   この果実は成熟すると木質化する。   中には多数の細長い種子が入っている。   この種子は、細く伸びた先端は光沢のある白く長い毛を付ける。
この植物は、全草に強心配糖体ストロファンチンを含むが、種子の含有率は特に高い。   アフリカのソマリ族はこの種子を毒矢の毒の原料として用いていた。
ストロファンチンは、ストロファンチジンの配糖体の混合物である。   ストロファンチンは強力な心収縮力増強薬であり、G-ストロファンチンは医療用にも用いられる。   水溶性が高く極めて速効性でかつ一過性ため、医学実験(Na+/K+-ATPアーゼの特異的ブロック)や薬理実験に汎用されるが、消化管からの吸収が悪いため臨床的にはあまり用いられない。   ドイツとフランスでは強心剤として用いる。
注)
ストロファンチンにはNa,K−ATPアーゼの抑制作用があるが、これが心収縮力増強作用のメカニズムであるかどうかは定かではない。
分 類: キョウチクトウ科ストロファンツス属
学 名: Strophanthus divaricatus (Lour.) Hook. et Arn.
和 名: キンリュウカ (金竜花)
英 名: ---
原 産: 中国南部、ベトナム、ラオス
生活型: 常緑蔓性低木
RDB : ---
植栽場所:サンギャラリー
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