アセビ (馬酔木)
アセビは、本州、四国、九州の山地に自生する常緑樹であり、日本固有種である。   観賞用に植栽もされる。  アシビとも言う。
やや乾燥した環境を好み、樹高は1.5 mから4 mほどである。  葉は質が厚く光沢があり、枝先に集まって互生する。
9月頃、房状のつぼみ(複総状花序)を枝先につけ、3から4月に開花する。   満開の時期には、花穂が樹を覆うように咲き誇る。  花は先が浅く5裂した壺状で10本のオシベを有する。   開口部が小さいため、外力により変形しにくい。   葯の背面には褐色のトゲ状の突起が2本あり、蜜を吸いにくる虫の動きにより花粉が散りやすくなっている。   秋には、直径5,6 mmほどのさく果を、花とは逆に、上向きにつける。  果実は5裂して、多数の小さな種子を出す。
アセビは有毒植物であり、ジテルペノイド神経毒、グラヤノトキシンを全株に含有する。   馬酔木の名は、馬が葉を食べれば中毒を起こし酩酊状態になるということに由来する。   多くの草食ほ乳類はアセビを食べるのを避けるため、草食動物の多い地域では、この木が目立って多くなることがある。   たとえば、奈良公園では、シカが他の木を食べ、この木を食べないため、アセビが相対的に多くなっている。
一方、アセビおよびレンゲツツジ(蓮華躑躅: Rhododendron molle G.Don)はヒョウモンエダシャク(Arichanna gaschkevitchii (Motschulsky, 1861)にとって、幼虫期の食草である。   幼虫期に取り込んだ有毒成分は、成虫時にも保持し、化学防御しているため、鳥などに捕食されにくい。
分 類: ツツジ科アセビ属
学 名: Pieris japonica (Thunb.) D. Don ex G. Don
和 名: アセビ (馬酔木)
英 名: Japanese pieris
原 産: 日本
生活型: 常緑低木
RDB : ---
植栽場所:合掌線、ヒノキ林南
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