シモバシラ (霜柱)

日本固有種で関東地方以南の本州から九州にかけて分布する。   低山の森林内の木陰や渓流周辺に生える。

茎の断面はシソ科の植物の特徴である四角形で、40 cmから70 cmになる。   茎の上部は水平方向に向けて曲がる。  葉は対生し、楕円形で浅い鋸歯がある。   薄くて柔らかく、表面の脈上に細かい毛をもつ。

茎の上半分位の葉腋から総状花序を上向きに出す。  9月から10月に、7 mm程度の白い花を咲かせる。   唇形花で上唇は2浅裂、下唇は3浅裂する。   花は茎の両側に付き90°ずつずれ交互に並ぶ。   シモバシラの花は普通のシソ科植物の花とあまり変わりはなく、特に興味を引くものでもないが、冬の初め、池に氷が張り始める寒い朝に、葉の落ちた茎の表面より放射状に薄い板状の氷晶を析出し、その根元に白い氷華を咲かせ人々を魅了する。

枯れた茎の根元に出来るこの "霜柱" のような "氷の構造物" から、本草はシモバシラと名付けられた。   その属名Keiskea は、初めて「おしべ」「めしべ」「花粉」などの言葉を作ったことで知られる明治時代の日本の本草学者、伊藤圭介(1803 - 1901)の名前にちなんで付けられた。

この氷の花を咲かせるのは、植物の営みとは関係がなく、純粋に物理現象である。   即ち、枯死した茎において、維管束と髄、皮層との間に空隙ができ、毛管現象により水がこの空隙を上昇し、地上部で氷結しこの霜柱を形成すると言う現象である。

シモバシラの他にも、

シソ科ヤマハッカ属のセキヤノアキチョウジ (Isodon effusus (Maxim.) H.Hara)

カメバヒキオコシ (Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba)

キク科コウヤボウキ属のカシワバハグマ (Pertya robusta Beauv. )

タデ科ミズヒキ属のミズヒキ (Antenoron filiforme)

ヒユ科イノコヅチ属のイノコヅチ (Achyranthes japonica Nakai)

キク科コウモリソウ属のモミジガサ (Parasenecio delfiniifolia

サクラソウ科オカトラノオ属のオカトラノオ (Lysimachia clethroides Duby)

等も霜柱を形成する。

分 類: シソ科シモバシラ属
学 名: Keiskea japonica
和 名: シモバシラ (霜柱)
英 名: ---
原 産: 日本
生活型: 多年草
RDB : ---
植栽場所:日本庭園
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